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2010年03月07日
音の彫刻展
札幌のCAIで開催されている「音の彫刻展」のオープニングパーティーに行ってきた。
サウンドメディアアーティストの大黒淳一さんによるサウンドインスタレーションである。
オープニングパーティーでは、去年の即興コラボレーションライブ ONENESS や jazzlla でご一緒いただいているタカハシクニユキさんと大黒さんとのミニライブもあるということで楽しみにしていた。
CAIは札幌大通り沿いのビル地下にあるギャラリー。
シンプルなコンクリート壁のスペースに、3種類のインスタレーションが展示されていた。
そのうち二つは「きこえない音を可視化する装置」といえる。
ひとつは、天井から長くつるされた糸(弦)の先に低周波(20Hzとのことだけれど又聞きなので正確ではない)を発生するスピーカーがあり、音はきこえないが、糸が振動して目に見える。というもの。
もう一つは、同様のスピーカー(上向きに設置)の振動を鏡に伝え、鏡に反射した光がゆらぐ。というものでこちらは4カ所に設置されていた。
そして、もっとも興味深かったのが「超(単一)指向性スピーカー」
音というのは、(発する音源の種類によって指向性が強かったり弱かったりの違いは多少あるが、それでも原則的に)水面の波のように拡がっていくものだけれど、ここから出る音は、目に見えない空気の砲弾のように、狙ったところにだけ聞こえる。
会場に入っただけでは、無音なのだが、その音が聞こえる線上(レーザー光線みたいに音が飛んでいる)に行くと、突如聞こえてくる。
壁を反射してきこえてくる音も指向性を維持している(ように感じた)
これはとても可能性のある技術で、応用すれば、とってもたくさん人のいる場所で、その人だけを狙って呼びかけたりすることも出来る訳だ。(携帯に電話すればいいではないかというのはやめてください笑)
えっと、例えば4人のアンサンブルがあるとして、それぞれ違う場所からこの装置で音を出す。
その4つの音源から出る音は、それぞれ一つずつ(場所を移動して)しか聴きとれないが、会場内のある一点では4人のアンサンブルを聴ける。とか・・・。←あ、これ面白いそうだ。
ほかにも子供の耳の高さくらいに設置すれば子供にだけきこえるおばけの声。ある場所に行くと親にはきこえず子供は恐がり、親子そろって恐怖・・・とか。笑。
さて、そのような興味深い展示に加え、大黒淳一さんとkoss a.k.a kuniyuki さんのライブ
いわゆる音響系という感じで、シンセや何らかのピックアップ素子から生成するノイズを素材にしたアンビエント。
田舎の農村地帯などで聴く夜の虫の声はかなりホワイトノイズに近いけれど心地よい。
それに近い気持ちよさと音楽的な刺激とが両方あって、とても面白いライブだった。
あ、もう時間だ。
なんだかまとまらないけれどレポート終了
3/20まで開催しています。
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大黒淳一「音の彫刻展」
会期:2010年3月6日(土)~20日(土)
時間:13:00〜23:00(日曜、祝日休館)
会場:CAI02 raum1
住所:札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2
TEL:011-802-6438
by iidamasaharu : | コメント (0)