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2010年10月23日
謝辞
僕が、親類縁者がいるわけでもない北海道小樽に、仕事の上で縁あって東京から移り住んだのが、1998年5月。
その翌年の夏、ギタリスト廣木光一さんのバンドでタイ・ベトナムツアーに行き、ハノイでジャズクラブを経営しながら後進の指導にも力を入れるサックス奏者クエン・ヴァン・ミン氏に出会った。
ベトナム戦争中ラジオからきこえるジャズに魅了された彼は、戦後「社会主義」「敵性音楽」という条件の中でジャズミュージシャンという職業を選んだ。
(もちろん当時ベトナムで「ジャズミュージシャン」という職業はなかったはず。いや、それどころかジャズの演奏者すらいなかっただろう。)
ミン氏はちょうどレコーディングを終えたばかりだという。
その音源を是非日本で出そう。ということでピリカミュージックというレーベル(運営母体はレストラン「びっくりドンキー」を経営する株式会社アレフ)を立ち上げ「Birth / クエン・ヴァン・ミン」をリリースしたのが2000年6月。
これまで10年4ヶ月、プロデューサーとして、また音楽家として多くの作品のリリースに携わらせていただいたそのピリカミュージックが、今月(2010年10月)末で活動を終えることとなりました。
これまでの皆様のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。
私個人は今後も同様に演奏・音楽活動を(ピリカミュージック所属ではなく当面はフリーで、ということになりますが)おこなってまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
飯田雅春 拝
*ピリカミュージックのWEBサイトは10/25月 正午でクローズします。
*ピリカミュージックからリリースされている作品の大半は、廃盤とすることなく別のところで継承することが出来そうです。ので「おはなしの森」や「シクロ」などの作品は今後も入手可能です。
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2010年10月11日
ポーギーとベス
豊口健ピアノマジック2010@江別・えぽあホール 終了しました。
豊口さんとは5,6年前にレコーディングでご一緒ことはありましたが、コンサートは初共演。
(その時のレコーディングはドキュメンタリー映画「わたしの季節」のための音楽で「絵紡(えつむぎ)」というCDになっています。青木カナVo、廣木光一G、豊口健P、金子俊郎Ocarina、古澤良治郎Ds、飯田Bというメンバー)
札幌のHalf Noteをホームグラウンドに活動している豊口さんが毎年開催しているホールコンサートに光栄にもお声がけいただきました。
ちょっと専門的な(ベーシスト向けの)お話しですが・・
ベースアンプは近年Acoustic Imageを使っています。
Realistのピックアップとの組み合わせ。
音質が自然で良いです。
ライブハウスクラスの会場の時は本体のみで充分ですが、大きい会場の時はエクステンションスピーカを鳴らします。最近はJBLのPA用スピーカーをエクステンションに使っています。
でもアンプはステージ上のモニターにだけ使って、会場のPAはマイクで拾った生音を出します。
今回はホールにノイマンの87があったのでそれを使用。
このマイクはレコーディングでも使うすごくいいマイク。(欲しいけど高くて買えません)
ベース本体の駒の下あたりに小さい丸いものが見えますが、これはShertlerのピックアップマイク。
マイクなのですが取り付け方に特徴があって、ドラムなどのまわりの音が被りません。
いつもPAにはこのマイクで音を送っています。
今回はサブの回線で準備しましたが、結果的にノイマンの音だけでPAできたそうです。
★豊口健さん
サウンドチェック中の豊口さん。
コンサート前半はピアノトリオでオリジナル曲やビートルズのSomething、スタンダードの Cleopatra's Dreamなどを演奏
★全員(リハーサルなので普段着)
左から豊口健(P)、杉田知子(Vln)、尾崎美千代(vo)、飯田、 舘山健二(ds)、中嶋和哉(tp)
後半はガーシュインのPorgy and Bessをこの編成で演奏
オープニングは「Gone」(マイルスとギルの)、「Summer Time」(Porgy and Bessで一番有名な曲)や「My Man's Gone Now」(マイルスの復帰ライブのアレンジに近いファンクバージョン)「I Love You Porgy」(Bill Evansのトリオで演奏している美しいバラード)などなど。充実のプログラムでした〜
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