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2019年11月29日

新幹線のネーミング


東海道新幹線のネーミングが好きだ。

速さに応じて「こだま<ひかり<のぞみ」と名付けられていて、これは「音速(空気中で声がつたわる速度)<光速(ひかりの速度)< 念速(?人の思いがつたわる速度)」に対応している。まあ、3つめは今のところ実態の無い話だけれど、そのくらいの夢はあってよいじゃないか。

さて、量子力学で「量子もつれ(量子エンタングルメント)」という状態がある。詳細で正確な解説はぼくにはできないが、簡単にいうと、電子が持つスピンの状態に「上向き」「下向き」の2つがあって、電子にはどういうわけかその2つの状態を同時にとる「重ね合わせ」という状態があり、それは観測されるまで確定しなくて(このあたりは「シュレーディンガーの猫」の話で知られている)、その重ね合わせが2つの粒子でペアになっている状態のこと。(ふー。)
で、「量子もつれ」には、ペアになった片方の粒子の状態が確定(収縮)すると、もう片方の粒子にその状態が瞬時につたわるという性質がある。どれだけ離れた距離にあってもその状態は瞬時に伝わる。つまり「光より速く伝わる何か」は存在するのだ。

新幹線より速い超伝導リニア新幹線のネーミングはこれで決まりだろう。

「もつれ」

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2019年11月23日

映画「Joker」

映画「Joker」を見た

病弱な母の面倒をみながら暮らす心優しい主人公アーサー。
弱者に対してあまりに冷酷な社会の中、徐々に悪と狂気にとりつかれ、(別の映画バットマンシリーズの宿敵・悪役)Jokerとなっていく。
善と悪がまだ分離する手前の人間の心の奥の闇が、ひりひりするような痛みと共に描かれる。
社会悪も正義も、善も悪も、愛も恐怖も、渾然一体となっているような、光の届かない心の底だ。

その背景として格差社会。華やかなショービジネスの世界、貧困、荒廃。
20世紀の架空のアメリカの街・ゴッサムシティが舞台ではあるが、これは、たった今の日本と何が違うと言えるだろうか。
単純に社会や政治が悪いという話ではもちろん無い。人間のどうにもならない弱さ、儚さ。

こういう映画は世界に必要だ。

音楽も印象的だった。チェロ、コントラバスの弓の低音が何とも言えない不安(定)を醸し出す。
低い持続音はやはり、人間の無意識、善悪の彼岸、心の闇の底の様な場所に誘う力があるのだろうか。。

*主人公を演じるホアキン フェニックスは早世したリバー フェニックスの弟

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