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2020年04月19日

Scott LaFaro Bass Solo Transcription - Cherry

名ベーシスト Scott LaFaro スコット ラファロ さんの演奏が収められている映像は数少ない。
その珍しい動画の一つで彼が短いソロをとっていて、それがとても謎めいた内容。
一体どうなっているのか知りたくて採譜してみた。

動画上のコードは大まかな流れ。
また、3,4小節目は譜面にしづらい微妙(裏から始まる2拍3連的)な符割りだけど8分音符で記譜した。

・即興的に(脳内)リハーモナイズされているであろうコード進行と小節線はグラデーションのように曖昧。しかし空模様の早送りのように徐々にしっかりと変化する。(モーダルというわけではない)

・リズムはトリッキーな要素がふんだん(前述の3,4小節目はまるで裏返ったフレーズにも聞こえるし、5小節目途中から1拍半フレーズ)

やっぱり謎は謎なままだった。

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2020年04月17日

「センスメイキング/クリスチャン・マスビアウ」

IMG_7240SenceMaking.JPG

「人は何のために存在するのか」
そんな大きな問いについて考える時間を持つのはどうだろう。

今、新型コロナウイルスに関するとても多くの情報があってしかも日々刻々と変化している
関連する政策も発表され、他国と比較して不十分とかいや十分とか遅いとか、いろいろなことが言われる。
その政策の根拠になっているものとして、感染症の専門家や医療関係者による科学的な分析がある。
様々な政策決定において科学的根拠が示されることは、ひとまずは良いことだろう。
これまで「数理モデル」といった言葉がこれほど一般的に多く使われた記憶はない。

ぼくは今の政権を支持していないし、政治全般への不信感もある。もっと言うと民主主義もそろそろ限界じゃないの、とさえ思う。同時に科学的だったり分析的な思考は好きな方だ。

それでも、科学だけでは限界があることはよく知っている。(何せ音楽をやっているのだから。)

この本は、STEM(科学、技術、工学、数学)やアルゴリズム的思考への偏重に警鐘を鳴らし、この世界を生きていく中で本当に重要なものを見極めるためには「哲学、文学、歴史、芸術」が重要だと説く。まあ、そりゃそうだ。といってしまえばそれまでだが、改めてよく考えておくことには意味があるはずだ。

少なくとも、今の政治に「哲学」は感じられない。

近年、大学での「文学部」の地位が下がったと聞く。「小説とか哲学とか読んでも実社会で役に立たない」ということか。でも、それを言う人たちはもっと前には「数学とか物理とか勉強しても仕事では使えない」って言ってなかっただろうか。(それはあなたの仕事かあなた自身の問題だよ、といいたくなる)

今、音楽や演劇、芸術は「不要不急のもの」とされ、特に人が集まるような活動は停止状態だ。
確かに、何より優先すべきは生命の維持、そして衣食住、そちらが先であることは当たり前だ。
しかし同時にこうも言えないだろうか。
「このような緊急事態に直面した時の判断は複雑を極める。数理モデルに帰結できなくて当然。そんな中での判断力を育むものこそ、今不要不急とされている人文学的、芸術的センスである。」と。

最近の脳科学とAIブームあたりで理系優位がほぼ定着したところへの新型コロナだ。
マスメディアの報道でも、SNSでも数理モデル、確率、指数関数とかといった言葉が踊る。それ自体は悪くない。むしろ歓迎している。
しかし、それだけでよいはずがない。

(ヨーロッパのリーダーが、芸術や文化への支援を重視するのは、自分自身の能力がそれらに支えられ、育てられてきたことを、知っているからだと思うがどうか。)

いずれにせよ、どんなに大きな変化が訪れようとも、音楽や芸術を人類が手放すはずがないのだ。歴史を見れば分かる。

最初の問いの部分を引用すると
〜「人は何のために存在するのか」という問いかけに対する答えは明白だ。
「人は意味を作り出し、意味を解釈するために存在するのだ」
そして人文科学の分野は、こうした活動のための理想的なトレーニングの場になる。2000年以上に及ぶ素材を活動の場として提供してくれるのだ。〜

ポストコロナ・ウィズコロナの世界で、音楽や芸術がまた新しい意味や解釈を生み出していくだろう。どうしたらそんな音楽が出来るだろうか。とかそんなことを考えると楽しみでもある。

「センスメイキング/クリスチャン・マスビアウ 著(斎藤栄一郎 訳)」プレジデント社

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2020年04月10日

4月後半ライブ中止のお知らせ

いくつかの検討中だったライブがありましたが、4月のライブは全て中止となりました。
個人的には早い段階で、お客様の前での演奏はしない方針を決めていたのですが、配信ライブで開催するかを含めての調整に時間がかかり公表することが遅くなってしまいました。

次に難しいのは「いつからライブ活動を再起動するか」という問題です。早くて連休明け、あるいは5月も難しいかもしれません。
外出自粛が功を奏して、今後2週間ほどで感染者の発生ピークが過ぎて落ち着きはじめたとしても、その後の活動開始によって自分自身が感染を拡げてしまうリスクはこれまでと変わりません。
お店や会場の規模、内容など鑑みてそれぞれが判断することになり一概には決められないですね。6月以降、夏になったとしても、それは同じ。また難しい判断になりそうです。

答えはないので、とにかく自宅での活動を充実させていくことを考えています。
丁度しばらく前から、遠隔でメンバーに各パート依頼して録音する方法で音源作る事を考えてトラック制作をしています。形にするチャンスですね。

思い立ったらすぐに音を録れるように、コントラバス録音用マイクを常時セットにしてみたら、部屋が一層狭くなりました。

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2020年04月01日

4月前半ライブ中止のお知らせ

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COVID-19の感染拡大を鑑み、4月前半のライブは全て中止となりました。
後半については、今後の動向を見て判断します。ご理解いただけますと幸いです。

中止が決定しているライブ・セッション(スケジュール公開のイベントのみ記載しています)
3.31 かみむら泰一オーネットセッション@阿佐ヶ谷マンハッタン
4.3 HIROKIBAND @本八幡cooljojo
4.4 ジャムセッション@大塚ドンファン
4.10 大崎龍治Trio w/小和瀬さとみ@代官山レザール
4.20 コジマサナエ @本八幡cooljojo

本日4/1現在も東京での感染者が多い状態は続いています。先々週の東京の緩み具合をふりかえると、2週間経過する今週金〜日にもしかすると急激に増加するのではないかと危惧しています。その後に緊急事態宣言を出しても手遅れかもしれません。
今は出来うる限り家にいることが世界と自分を守るものと思います。それでも出来る事は沢山あります。

ぼくは演奏は祈りでもあると思っています。
全ての音楽家がそれぞれ音で祈りを捧げる、そんな夢想をします。

皆様どうぞご自愛下さいませ。

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