2020年06月09日

バシェの音響彫刻

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大学生になった息子は、コロナの影響でまだ一度も登校しておらず、毎日オンライン授業だ。
夏まではこれが続くらしい。
学習の一環(建築科に入った)で、日本の古民家のあるところに行くという。ぼくも興味があるので便乗して同行したのが、神奈川県の生田緑地にある、川崎市立日本民家園。
主に東北と関東甲信越地方の古民家25件が広い敷地内に移築されてある。
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生田緑地には岡本太郎美術館も隣接していて、企画展「バシェ音響彫刻」のポスターを発見。以前から気になっていたバシェ音響彫刻を見ることが出来た。バシェがフランス人の兄弟の名前だったことをはじめて知った。
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実際に音を鳴らすことは出来なかったが、再現して収録された音が再生されていた。素材を反映した金属的なアンビエントのようなサウンドが中心。
オシレーターにもアンプにも電気を使わずに物理的に動作する「アコースティックシンセサイザー、あるいは機械式シンセサイザー」とでも言おうか。
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そして、ここは岡本太郎美術館。恥ずかしながら岡本太郎さんの作品群をしっかり見るのは初めてで、その作品の後ろにある思想や感覚にも共感する点も多く、何より作品の持つ力に圧倒された。久高島のイザイホー(12年に一度行われる儀式)の取材を行うような民俗学的な視点や「太陽の塔」にも見られる樹木あるいは自然に対する意識、それらをふまえて彼の作品に向かうと、それまでとは違う奥行きが見えるようになった気がする。
出口近くに展示されていた彼の言葉はこのようなものだ。

「芸術は創造である。絵画は万人によってつくられなければならない。
『芸術は大衆のものだ』『芸術は自由だ』の命題は絶対である。
少数特権者の権力を背景とした威圧的で晦渋な技巧を解消し、
偏狭な職能の枠を排して、全く自由な表現をもって
大衆の中に飛びこむものこそアヴァンギャルド芸術なのだ
岡本太郎」

大衆を見下し、背を向けることは簡単だ。しかし彼が考える前衛は大衆の中にあったのだ。
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by iidamasaharu : 10:25 | コメント (0)

2020年04月19日

Scott LaFaro Bass Solo Transcription - Cherry

名ベーシスト Scott LaFaro スコット ラファロ さんの演奏が収められている映像は数少ない。
その珍しい動画の一つで彼が短いソロをとっていて、それがとても謎めいた内容。
一体どうなっているのか知りたくて採譜してみた。

動画上のコードは大まかな流れ。
また、3,4小節目は譜面にしづらい微妙(裏から始まる2拍3連的)な符割りだけど8分音符で記譜した。

・即興的に(脳内)リハーモナイズされているであろうコード進行と小節線はグラデーションのように曖昧。しかし空模様の早送りのように徐々にしっかりと変化する。(モーダルというわけではない)

・リズムはトリッキーな要素がふんだん(前述の3,4小節目はまるで裏返ったフレーズにも聞こえるし、5小節目途中から1拍半フレーズ)

やっぱり謎は謎なままだった。

by iidamasaharu : 22:45 | コメント (0)

2020年04月17日

「センスメイキング/クリスチャン・マスビアウ」

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「人は何のために存在するのか」
そんな大きな問いについて考える時間を持つのはどうだろう。

今、新型コロナウイルスに関するとても多くの情報があってしかも日々刻々と変化している
関連する政策も発表され、他国と比較して不十分とかいや十分とか遅いとか、いろいろなことが言われる。
その政策の根拠になっているものとして、感染症の専門家や医療関係者による科学的な分析がある。
様々な政策決定において科学的根拠が示されることは、ひとまずは良いことだろう。
これまで「数理モデル」といった言葉がこれほど一般的に多く使われた記憶はない。

ぼくは今の政権を支持していないし、政治全般への不信感もある。もっと言うと民主主義もそろそろ限界じゃないの、とさえ思う。同時に科学的だったり分析的な思考は好きな方だ。

それでも、科学だけでは限界があることはよく知っている。(何せ音楽をやっているのだから。)

この本は、STEM(科学、技術、工学、数学)やアルゴリズム的思考への偏重に警鐘を鳴らし、この世界を生きていく中で本当に重要なものを見極めるためには「哲学、文学、歴史、芸術」が重要だと説く。まあ、そりゃそうだ。といってしまえばそれまでだが、改めてよく考えておくことには意味があるはずだ。

少なくとも、今の政治に「哲学」は感じられない。

近年、大学での「文学部」の地位が下がったと聞く。「小説とか哲学とか読んでも実社会で役に立たない」ということか。でも、それを言う人たちはもっと前には「数学とか物理とか勉強しても仕事では使えない」って言ってなかっただろうか。(それはあなたの仕事かあなた自身の問題だよ、といいたくなる)

今、音楽や演劇、芸術は「不要不急のもの」とされ、特に人が集まるような活動は停止状態だ。
確かに、何より優先すべきは生命の維持、そして衣食住、そちらが先であることは当たり前だ。
しかし同時にこうも言えないだろうか。
「このような緊急事態に直面した時の判断は複雑を極める。数理モデルに帰結できなくて当然。そんな中での判断力を育むものこそ、今不要不急とされている人文学的、芸術的センスである。」と。

最近の脳科学とAIブームあたりで理系優位がほぼ定着したところへの新型コロナだ。
マスメディアの報道でも、SNSでも数理モデル、確率、指数関数とかといった言葉が踊る。それ自体は悪くない。むしろ歓迎している。
しかし、それだけでよいはずがない。

(ヨーロッパのリーダーが、芸術や文化への支援を重視するのは、自分自身の能力がそれらに支えられ、育てられてきたことを、知っているからだと思うがどうか。)

いずれにせよ、どんなに大きな変化が訪れようとも、音楽や芸術を人類が手放すはずがないのだ。歴史を見れば分かる。

最初の問いの部分を引用すると
〜「人は何のために存在するのか」という問いかけに対する答えは明白だ。
「人は意味を作り出し、意味を解釈するために存在するのだ」
そして人文科学の分野は、こうした活動のための理想的なトレーニングの場になる。2000年以上に及ぶ素材を活動の場として提供してくれるのだ。〜

ポストコロナ・ウィズコロナの世界で、音楽や芸術がまた新しい意味や解釈を生み出していくだろう。どうしたらそんな音楽が出来るだろうか。とかそんなことを考えると楽しみでもある。

「センスメイキング/クリスチャン・マスビアウ 著(斎藤栄一郎 訳)」プレジデント社

by iidamasaharu : 23:37 | コメント (0)

2019年11月23日

映画「Joker」

映画「Joker」を見た

病弱な母の面倒をみながら暮らす心優しい主人公アーサー。
弱者に対してあまりに冷酷な社会の中、徐々に悪と狂気にとりつかれ、(別の映画バットマンシリーズの宿敵・悪役)Jokerとなっていく。
善と悪がまだ分離する手前の人間の心の奥の闇が、ひりひりするような痛みと共に描かれる。
社会悪も正義も、善も悪も、愛も恐怖も、渾然一体となっているような、光の届かない心の底だ。

その背景として格差社会。華やかなショービジネスの世界、貧困、荒廃。
20世紀の架空のアメリカの街・ゴッサムシティが舞台ではあるが、これは、たった今の日本と何が違うと言えるだろうか。
単純に社会や政治が悪いという話ではもちろん無い。人間のどうにもならない弱さ、儚さ。

こういう映画は世界に必要だ。

音楽も印象的だった。チェロ、コントラバスの弓の低音が何とも言えない不安(定)を醸し出す。
低い持続音はやはり、人間の無意識、善悪の彼岸、心の闇の底の様な場所に誘う力があるのだろうか。。

*主人公を演じるホアキン フェニックスは早世したリバー フェニックスの弟

by iidamasaharu : 22:33 | コメント (0)

2019年09月19日

パブカズコ 第3回 ゲスト:栗林秀明

私が企画制作全般をサポート、つまり出演とメイク以外の全ての雑用を担当しているネット配信番組「パブカズコ」は、ドラマーの羽生一子が歌手の鈴木麻美をパートナーに、毎回異なるゲストを迎える対談番組だ。

第3回目のゲストは箏奏者・作曲家の栗林秀明さん。
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栗林秀明 プロフィール

1973年から箏の第一人者・沢井忠夫に師事し、78年にNHK邦楽技能者育成会卒業。
78~80年にかけてNHKオーディション合格、全日本三曲コンクール奨励賞・家庭音楽会(楽譜出版社)作曲コンクール優秀賞・パンムジーク現代音楽コンクール第1位受賞。
81年からオランダ、ベルギー、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、ドイツ、カナダ、ソウル、マニラ、ハワイ、サンディエゴ他で演奏。
83年から高崎音楽大学非常勤講師。87年、草津国際音楽祭、武尊音楽祭参加。89年、リサイタルを開催し、ビクターCD自作曲録音。91年、オリジナルコンサートツアー連続演奏会を開催し、作曲家・入野義郎、杵屋正邦、間宮芳生、松村禎三の作品展に出演。
92年、ベースの齋藤徹とCD3枚制作。
95年、作品集CD「 KURI FIRST」を京都レコードから発売。
2000年、連続リサイタル開催。
02年、十七絃 Solo Live 始動。
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栗林さんの代表曲のひとつ「紺碧く(あおく)」はこんな曲

こちらは齋藤徹さんとのデュオ演奏抜粋


栗林さんには、一緒に宮崎・木城えほんの郷でワークショップをしたり、北海道で小樽や伊達のイベントで共演したり、CDおはなしの森VOL.3に参加していただいたりと大変お世話になってきた。
今年の夏休みに長野のお宅にお邪魔して6年ぶりに再会。
その場でゲスト出演をお願いし、飲んだ勢いでほぼ無理やり了承を取り付け、今回の企画が実現した次第。

お箏をはじめたきっかけや、師匠・沢井忠夫さんとの心温まるエピソードなど、聴きごたえある貴重な内容を楽しくお話しいただいている。
箏や邦楽を知らない方でも楽しめる内容だと思う。

番組アーカイブはこちら↓

ちなみにお嬢様はジャズピアニストとして大活躍している栗林すみれさんで、CD「Koto Kuri First」のジャケットはすみれさんが小さな頃に描いた愛らしい絵が使われている。
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収録後の様子
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by iidamasaharu : 17:46 | コメント (0)

2019年06月11日

パブカズコ 第2回 ゲスト:池上 比沙之

「パブカズコ」という名のネット配信番組がある。
ドラマーの羽生一子が歌手の鈴木麻美をパートナーに、毎回異なるゲストを迎える対談番組である。
生放送で中継し、その後アーカイブをいつでも見ることが出来る。
ぼくは裏方(企画やディレクション)で制作に関わっている。

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先日その番組の第2回目が放送されたが、その内容がとても興味深いものだったのでここにもご紹介したい。
この回のゲストはジャーナリストの池上比沙之(いけがみひさし)さんだ。

番組に使用したプロフィールは下記の通り

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池上比沙之(ジャーナリスト)

1946年東京生まれ。
出版社で広告ADとコピーライターとして仕事をしながら『詩学』『ジャズ批評』などに寄稿している中『FMレコパル』創刊ライターに誘われ、やがて多忙のため退社。同時期『STEREO』誌にアメリカのオーディオエンジニアたちのルポを連載。
80年代には、FM東京『ライブ・フロム・ザ・ボトムライン』のパーソナリティ(月〜金曜)番組終了後には、JFNのネットワークで毎日曜日に生放送で様々なジャズを紹介。
日本最大のジャズ野外ライブ、『ライブ・アンダー・ザ・スカイ』の生放送に出演。そのプロモーションで、来日直前のマイルスやサンボーンにインタビューするなど、多くのミュージシャンとの親交から話を引き出した。
また、旧知の仲だったハーモニカ奏者のリー・オスカーと古澤良治郎とのコラボに関わる。

現在は、ライブの現場からは距離を置き、インターネットのブログなどで文筆活動を行っている。
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多くのジャズミュージシャンとの交流や逸話がある中から、今回はジャズの帝王マイルスデイビスにインタビューした(!)時の話やWARのハーモニカ奏者 リーオスカーとドラマー古澤良治郎を引き合あわせた時の話を中心に伺っている。その話ももちろんとてもおもしろいのだけれど、その後番組終わり近くに「最近はどんなことに興味があるのか?」という問いに対して出てくる言葉がとても示唆に富んでいた。

例えば「物事を、あるがままに、ただ、見たい」と仰る。詩人ランボーの見者(けんじゃ)という言葉を例に挙げていた。
「あるがままに見る」というのは簡単そうで、実はとても難しいことだ。
まず第一に、ぼくたちは物事を全て見ているかというと、意識的に認知しているのは0.1%くらいの事象でしかなく、大半の物事は無意識に処理されている。99.9%を僕たちは見ていないのだ。
そこをくぐり抜けた0.1%についても、認知のバイアスというものがあって、自分では気付かなくとも何らかの形で事実を歪曲してしまっていることが多々ある。
そうでない場合にも、ぼくたちは物事(世界といってもいい)を見聴きした時に何らかの「意味づけ」や「価値判断」を行っている。
その「意味づけ」「価値判断」に基づいて、喜んだり怒ったり、走ったり止まったり、感動したり無視したりするわけだ。
だから、物事を、意識的に捉えながら、そのまま歪めずに受け止め、なおかつ「意味づけ」や「価値判断」を行わずに「あるがままに見る」というのは、非常に難しい。

もしかするとそれは「彼岸からの視線」に近いのでないか。
現世の様々な出来事を、価値判断やそこへの干渉、関係を全く抜きにして、しかし愛情を持ってしっかりと見届ける。これはもうご先祖様の視点、この世を去った者がこの世に残した者を見るような視線にほかならない。

そしてそういう視線、あるいは聴き方、というものが、表現者にとってとても重要なことであるはずだ。(それは何故か、そこはまたあらためて整理したい)

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そんな風に、ひとつひとつ噛みしめると深ーい味わいのある言葉が、池上さんからは軽やかにぽんぽんと出てくる。
番組の終わり間近に、パブのママとチーママの二人に対する音楽家としてのアドバイスのようなメッセージがあるのだが、それもどういうわけか、言われた二人だけでなく、それを聞いた人誰でもを勇気づける力を感じるのだ。

1時間ほどの番組である。
番組名に「パブ」とある通り、各自好きな飲み物やおやつ、または酒とつまみなどをご用意いただき、のんびりとご覧いただきたい。

by iidamasaharu : 18:51 | コメント (0)

2019年01月29日

チェルフィッチュ『スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド』

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以前から観たいと思っていた演劇カンパニー「チェルフィッチュ」
その舞台『スーパープレミアムソフトWバニラリッチソリッド』 東京公演を体験してきた。
2014年に初演されて世界13カ国を巡った演目『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』が再演出されたソリッドになったバージョンとのこと。
タイトルのビジュアルにもあらわれている通り、コンビニエンスストアの過剰さや空虚を描く作品。

舞台は住宅街にあるコンビニ。登場人物は、店長、2人の男性バイト、SV(本部から派遣されるスーパーバイザー)、新人バイト女性の水谷さん、ちょっと変なクレーマー客、そして毎晩アイスを買っていく女性客の7人。
バイト同士のやりとりや、SVからのパワハラや、変なクレーマーの対応など、コンビニでいかにもありそうな些細な出来事がコミカルに描かれる。

特徴の一つが、台詞に含まれるノイズ。
「あ、ていうか、、、あの〜よくあるじゃないですかぁ。文章みたいに主語とか述語とか、、、そういうのって、しゃべってる時には結構ばらばらっていうか、、、、まあ、言葉の順番っていうか、SVOCでしたっけ?、例えばそんなことはそんなに考えないでしゃべってるけど意味は通じるっていうか、、、」
というような(あまり上手く表現できないっ)、実際の会話には当たり前に含まれる文脈の乱れ(=ノイズ)が多用され、それが不思議なリアリティをもたらすのだ。
でそれに加えて、動きと音。
役者は、台詞とはほぼ関係のない、でも時に微妙にリンクしたり、時にまったく逆方向だったりする、ダンスともジェスチャとも運動とも何とも言えない謎な振付で動きながら、そのノイズまみれのリアルな台詞を話す。しかも全編通じてキース ジャレットによるバッハの「平均律クラヴィーア」と同期しながら。
音楽のシリアスさが相まって、笑いを誘う。
なんかくせになってしまいそうな、変な動きと妙にリアルな台詞。

コンビニに代表される消費社会や労働への風刺と愛憎がごちゃ混ぜになり、どこか特定の立場に感情移入するというよりも、その全体的な「ばかばかしさ」によって、観る者を超越的な視点(それは神か、あるいはコンビニか、、)に立たせる。
ここには、体験することでしか味わえない面白さがある。

終演後にはチェルフィッチュ主宰の岡田利規さんと、「コンビニ人間」の作者である小説家 村田沙耶香さんのトークも。
村田さんのコンビニ体験話からにじみ出てくるコンビニ愛にほっこりする時間。

帰り道にコンビニに寄ったことは言うまでもない。

(2019年2月3日まで三軒茶屋のシアタートラムにて上演中)
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by iidamasaharu : 22:27 | コメント (0)

2018年10月02日

「流れとかたち」

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「流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則」
エイドリアン・ベジャン& J. ペダー・ゼイン
Adrian Bejan, J. Peder Zane

万物のデザインは「コンストラクタル法則」に従い、流れがより良くなるかたちに進化してきている。
河川の流れ、樹木、人間の血管、雷の樹状構造などの事例から始まり、生物、無生物、そして社会、経済、文化、情報までを視野に入れた論は超刺激的。
これは今後幅広く世界に影響与えることになるのではないか。

(さて、音や音楽はどうだろう)

内容に加えてもうひとつ驚いたのが、解説の最後に紹介されている本書の編集者が大学ジャズ研の後輩、和泉仁士くんだったこと。嬉しい。いい仕事してますねー!

by iidamasaharu : 23:55 | コメント (0)

2018年07月01日

「メビウス」 園崎未恵 × 土性正照

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すごい舞台を観た!
園崎未恵さん、土性正照さんの2人芝居「メビウス」
2人の役者の表現力でここまで観るものの心をつかみ、揺さぶりをかけられるとは。。

園崎さんとはナレーションや朗読といった、声での表現でご一緒頂いていますが、今回は渾身の女優 園崎未恵を堪能しました。いやあ、参りました。すごすぎ。笑った。泣いた。
脚本や演出も良くて照明音響効果も絶妙なのですが、とにもかくにもあの内容をあのレベルで具現化できることに驚愕。
土性さんも素晴らしかったです。

同時に、ここまで役者の力を引き出せる優れた作品でもあるのでしょう。

#ガイアクルー #メビウス #園崎未恵 #土性正照

by iidamasaharu : 23:42 | コメント (0)

2018年06月10日

「落合陽一、山紫水明 ∽ 事事無碍 ∽ 計算機自然」展

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神宮前で開催されている「落合陽一、山紫水明 ∽ 事事無碍 ∽ 計算機自然」展 を見てきた。

科学と侘寂

写真あげたものの他に、イルカの音声から生成する波紋や、プラズマで作る虫の声とか。

アナログとデジタルが溶け合う領域。

とても好きな世界観。
この先に見えて来るものは、音楽や宇宙の秘密と共通のものだろうと思う。

6/28までやってます。入場無料。
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by iidamasaharu : 18:56 | コメント (0)